2012年10月16日
警務のオシゴト 「警務隊24時」 その2
「ハートロック」も4回目を数え、アメリカからの参加者にも絶賛された武装勢力にはまさに「役者」と呼べる「ネタ番長」と呼べる猛者たちが揃っている。
「基本的に撃てないJ隊」
というネタ的な存在は、彼らネタ番長の格好の「いじり相手」とうつるようで、次から次へと「珍客」がやってくる。そして「珍客」こと不審者の対応となれば第一義的には派遣警務班が対応することになる。

「けっこうかわいいっすねぇ~」
と、ダッチワイフの箱を手にした橋本学生20さいの「DTの妖気」(http://csrpr.militaryblog.jp/e371902.html)が信管を作動させたのか、突如、爆発!
ただちに勇敢な警務隊員によって現場の保全と、現場検証が始まる。

「橋本!それ素手で触ったらあかんやろ!指紋ついてまう!」
「あかん忘れとった!立会官呼ばな!」

伝令が呼びに行った隣接する米軍キャンプの立会官臨場のもと、現場検証が進む。
「写真は一点、一点撮ってや!ちゃんとそこ指さして!」


――と、そこでアホ支群宿営地を訪ねてきた現地人が逃走を図る。勇猛果敢な警務隊員が取り押さえようとするも、振り切り逃走しようとした瞬間――転倒(!)



ついに警務隊員に捕獲された「テロ(ネタ)容疑者」。身体検査がはじまる。
「失礼しますね~。このバックなに入ってるんですか~?ちょっと触りますよぉ?」


財布を開いた隊員。そのときあるものを発見する。
「あ~。この危険物取り扱いの免許だけどね。いついつまでに消防署いって更新しないとダメだから~」
と、「本職」に指導されるテロ(ネタ)容疑者であった――と思えば今度は「発砲騒ぎ」。
突如、宿営地を表敬訪問し、団結会の席で談笑していた現地住民が隠し持っていたけん銃を発砲!やけくその制圧劇のうちになんとか制圧。

小型けん銃1と実包多数を所持。

「コイツ?どっかで見た顔やな?」

――「!!」
そのとき、本部要員は「桜商事本社」から送られてきていた資料を思い出したのだった――。

――「カリスマ!!」

あの「ちばらぎ県警東葛署員殺傷事件」を首謀し、アホガン国に潜伏していると言われていた「カリスマ」が目の前に横たわっている。情報担当幹部はつとめて冷静に身構えていたが、背中に冷たいものが流れるのを瞬間、感じた。


――ということは、カリスマの右腕のカツも入国しているのか!?
情報幹部は派遣準備に忙殺されて資料をチェックしていなかったことに震えた。そして「今次の派遣はとんでもないことになる――!」と、静かに確信し、その拳を強く握りしめたのだった。
(つづく)
「基本的に撃てないJ隊」
というネタ的な存在は、彼らネタ番長の格好の「いじり相手」とうつるようで、次から次へと「珍客」がやってくる。そして「珍客」こと不審者の対応となれば第一義的には派遣警務班が対応することになる。
「けっこうかわいいっすねぇ~」
と、ダッチワイフの箱を手にした橋本学生20さいの「DTの妖気」(http://csrpr.militaryblog.jp/e371902.html)が信管を作動させたのか、突如、爆発!
ただちに勇敢な警務隊員によって現場の保全と、現場検証が始まる。
「橋本!それ素手で触ったらあかんやろ!指紋ついてまう!」
「あかん忘れとった!立会官呼ばな!」
伝令が呼びに行った隣接する米軍キャンプの立会官臨場のもと、現場検証が進む。
「写真は一点、一点撮ってや!ちゃんとそこ指さして!」
――と、そこでアホ支群宿営地を訪ねてきた現地人が逃走を図る。勇猛果敢な警務隊員が取り押さえようとするも、振り切り逃走しようとした瞬間――転倒(!)
ついに警務隊員に捕獲された「テロ(ネタ)容疑者」。身体検査がはじまる。
「失礼しますね~。このバックなに入ってるんですか~?ちょっと触りますよぉ?」
財布を開いた隊員。そのときあるものを発見する。
「あ~。この危険物取り扱いの免許だけどね。いついつまでに消防署いって更新しないとダメだから~」
と、「本職」に指導されるテロ(ネタ)容疑者であった――と思えば今度は「発砲騒ぎ」。
突如、宿営地を表敬訪問し、団結会の席で談笑していた現地住民が隠し持っていたけん銃を発砲!やけくその制圧劇のうちになんとか制圧。
小型けん銃1と実包多数を所持。
「コイツ?どっかで見た顔やな?」
――「!!」
そのとき、本部要員は「桜商事本社」から送られてきていた資料を思い出したのだった――。
――「カリスマ!!」
あの「ちばらぎ県警東葛署員殺傷事件」を首謀し、アホガン国に潜伏していると言われていた「カリスマ」が目の前に横たわっている。情報担当幹部はつとめて冷静に身構えていたが、背中に冷たいものが流れるのを瞬間、感じた。
――ということは、カリスマの右腕のカツも入国しているのか!?
情報幹部は派遣準備に忙殺されて資料をチェックしていなかったことに震えた。そして「今次の派遣はとんでもないことになる――!」と、静かに確信し、その拳を強く握りしめたのだった。
(つづく)
2012年10月16日
HR2012団結会
アホ支群の行動計画のなかでもっとも頭を悩まされたもの――それが、「団結会」の実施計画。そのなかでも「芋煮」の調理要領の策定だった。
まさかの「自衛隊参加者32名」のHQからの報(!)。群本経由で参加者に団結会参加の旨を問い合わせるも、ほとんどの参加者が、
「参加を熱烈に希望」
との回答。では詳細な参加人員は?配食は何人?計画の見積もりを出そうにも、
「アホ支群参加者25人とプラスアルファ」
??
通称「貧乏小隊」の異名をとる我が小隊が母体となっているアホ支群本部。
野外炊事用の機材などカセットコンロと大なべ程度しかない。しかし、「機材がない」からといって、熱烈に参加を希望する者たちの参加を断るわけにもいかず、「機材の不調」でマズイものを出すわけにはいかない。つまり、計画=作戦の実施において失敗は許されない。

(「山形の芋煮会」 黒木衛著 山形市観光協会発行 明治36年頃馬見ヶ崎川原にて撮影)
無い知恵絞って出した結果が、団結会のメインディッシュであった「芋煮」。この芋煮を本場山形県人は「芋煮会」と称し野外の河原で雨が降ろうと、槍が降ろうとひたすら煮て、ひたすら食す。このスタイルは明治の昔から平成のいままで変わらず続いており、21世紀の山形県のコンビニでは「芋煮会」用の薪が平然と売られている事実に突き当たったのだ。

(※参考画像1 山形県の芋煮会の多くは石で作ったカマドで薪で煮炊きを行う)

(※参考画像2 山形県の芋煮会で使う薪はコンビニで売られており「薪が一番効率が良く経済的」との経験上の証左か?)
「野外で適当な石で作ったカマドで大なべを煮炊きするスタイル」――調理方法は決定。
しかし、薪を買うにもゼニがかかるし、輸送用の車輛の手配も必要だ。
本部用天幕、水、携行糧食、電池等の補給品――「アホ支群」という小さなユニットであっても本部業務は金がかかる。結局、アホ支群参加者で製材所を訪ね譲ってもらった廃材を燃料に、バイク、車いじりが趣味の参加者からガレージに転がっていたオイル缶を持参頂き、そのドテッパラに穴をあけた簡易カマドで鍋を煮るというスタイルで実施。
山形県天童市出身。青春時代を三自衛隊のなかでもっとも「食にうるさい」海上自衛隊に奉職した糧食(給養)班長が指揮を執り芋煮を作る。
「宮城の芋煮ですか?あれはトン汁です。庄内の芋煮?あれは芋煮じゃないですね」

と、いって憚らない海自バリに「伝統墨守、唯我独尊」な糧食班長は妥協を知らぬ。小隊の「茶坊主」橋本学生20さいを指揮して芋煮を煮る。

糧食班の増強に第4係長も「戦ジャー」姿で参上。しかし、鍋の番をする上でも「身だしなみ」は重要だ。

バキバキにプレスされた戦闘服に、まさに空色という表現の正しい「安心と信頼の国産」アシックス製。それもオシャレポイント高の名前の刺繍された「戦ジャー的に最強」(←まかり間違っても街中は歩けない)なジャージ。防暑帽のツバの曲りを1小隊長に直してもらい、芋煮の鍋を監視する。

紆余曲折を経て、芋煮は完成。無事団結会は実施され「同じ釜のメシを喰らう」という目的は達せられたのであった。

「自衛隊の芋煮がうまいらしい」
と、うわさを聞きつけた他国参加者もひっきりなしにやってきては舌鼓をうつ芋煮は秀逸。この場ではひどく冷え込む富士山麓の気候もその味を引き立たせるスパイスに。

こうして「団結会を成功させる」というアホ支群業務隊の最大の任務は無事達成された――が、実はまだ本状況は始まってもいないのだった。
まさかの「自衛隊参加者32名」のHQからの報(!)。群本経由で参加者に団結会参加の旨を問い合わせるも、ほとんどの参加者が、
「参加を熱烈に希望」
との回答。では詳細な参加人員は?配食は何人?計画の見積もりを出そうにも、
「アホ支群参加者25人とプラスアルファ」
??
通称「貧乏小隊」の異名をとる我が小隊が母体となっているアホ支群本部。
野外炊事用の機材などカセットコンロと大なべ程度しかない。しかし、「機材がない」からといって、熱烈に参加を希望する者たちの参加を断るわけにもいかず、「機材の不調」でマズイものを出すわけにはいかない。つまり、計画=作戦の実施において失敗は許されない。

(「山形の芋煮会」 黒木衛著 山形市観光協会発行 明治36年頃馬見ヶ崎川原にて撮影)
無い知恵絞って出した結果が、団結会のメインディッシュであった「芋煮」。この芋煮を本場山形県人は「芋煮会」と称し野外の河原で雨が降ろうと、槍が降ろうとひたすら煮て、ひたすら食す。このスタイルは明治の昔から平成のいままで変わらず続いており、21世紀の山形県のコンビニでは「芋煮会」用の薪が平然と売られている事実に突き当たったのだ。

(※参考画像1 山形県の芋煮会の多くは石で作ったカマドで薪で煮炊きを行う)

(※参考画像2 山形県の芋煮会で使う薪はコンビニで売られており「薪が一番効率が良く経済的」との経験上の証左か?)
「野外で適当な石で作ったカマドで大なべを煮炊きするスタイル」――調理方法は決定。
しかし、薪を買うにもゼニがかかるし、輸送用の車輛の手配も必要だ。
本部用天幕、水、携行糧食、電池等の補給品――「アホ支群」という小さなユニットであっても本部業務は金がかかる。結局、アホ支群参加者で製材所を訪ね譲ってもらった廃材を燃料に、バイク、車いじりが趣味の参加者からガレージに転がっていたオイル缶を持参頂き、そのドテッパラに穴をあけた簡易カマドで鍋を煮るというスタイルで実施。
山形県天童市出身。青春時代を三自衛隊のなかでもっとも「食にうるさい」海上自衛隊に奉職した糧食(給養)班長が指揮を執り芋煮を作る。
「宮城の芋煮ですか?あれはトン汁です。庄内の芋煮?あれは芋煮じゃないですね」
と、いって憚らない海自バリに「伝統墨守、唯我独尊」な糧食班長は妥協を知らぬ。小隊の「茶坊主」橋本学生20さいを指揮して芋煮を煮る。
糧食班の増強に第4係長も「戦ジャー」姿で参上。しかし、鍋の番をする上でも「身だしなみ」は重要だ。
バキバキにプレスされた戦闘服に、まさに空色という表現の正しい「安心と信頼の国産」アシックス製。それもオシャレポイント高の名前の刺繍された「戦ジャー的に最強」(←まかり間違っても街中は歩けない)なジャージ。防暑帽のツバの曲りを1小隊長に直してもらい、芋煮の鍋を監視する。
紆余曲折を経て、芋煮は完成。無事団結会は実施され「同じ釜のメシを喰らう」という目的は達せられたのであった。
「自衛隊の芋煮がうまいらしい」
と、うわさを聞きつけた他国参加者もひっきりなしにやってきては舌鼓をうつ芋煮は秀逸。この場ではひどく冷え込む富士山麓の気候もその味を引き立たせるスパイスに。
こうして「団結会を成功させる」というアホ支群業務隊の最大の任務は無事達成された――が、実はまだ本状況は始まってもいないのだった。
2012年10月16日
警務のオシゴト 「警務隊24時」 その1
多くの部隊が駐屯するキャンプMOTOSUはマーケットも隣接しており人出が多い。不慮の事件事故に備え警戒につく警務隊員。

本状況前から警務隊員の任務は始まっている。宿営地(キャンプエリア)での防火指導、群長視察時の警備、車両の誘導、規律の維持――と、宿営地外のマーケットへの巡察に向かう警務隊員が出動前の点検を行う。


「警務」の存在感はバツグン。
他国参加者の国防経験者からも「け、けいむ!」と反応(←ドン引き)される存在感は、この存在感だけでも内外への抑止効果抜群。その存在感が生む緊張感が事故を未然に防止するのだ。
・防火指導
火のそばに引火物がないか?燃料携行缶には油種の表示がしっかりなされているか?警務隊員のスルドイ視線が飛ぶ。

・飲酒規律の維持
宿営間、精強な部隊の源である「団結」をさらに強いものとするためにときに酒は「武器」として使われる。しかし、酒は薬にも毒にもなる存在だ。毒(事件事故)になる前のチェックこそが重要なのだ。

宵の帳がおりて各所で団結会(飲み会)がはじまり、歓声がキャンプMOTOSUに響くなか、飲酒規律の維持のため警務隊員の声かけが行われる。
「酒は飲んでも飲まれるな」
と、指導を受ける橋本学生。しかし、「それでも飲まれてしまうのが酒」である。橋本学生20さいと一ヶ月。酒は野郎を「いざネクストステージへ」。先輩たちの忠告も聞かずに暴飲。(※ 詳細は後程)
そして、夜も深まりアホ支群の団結会には多くの他国参加者も訪れる。そんななか不審物が見つかる。

「リード線の飛び出した不審物」発見の報に非常呼集のかかった警務隊員は「戦ジャー」姿で駆けつける。そしてなんと運の悪いことにHQ管理区域とアホ支群管理区域の境界線の3cmアホ支群管理区域側に不審物が置かれていたことから、「バクトリ」も警務班が担当することに。

「不発弾処理の教育さえ受けてないんすけど」
虎の子の大盾片手ににじり寄り、
「ここは赤でしょ」「いや、こんなときこそ青が罠で、きっと赤でしょ」「じゃ、白で」
と、緊張感のある不審物対処がつづく。



と、そのとき現地民の売り子が怪しい土産物を売りにアホ支群管理区域に。
「これお土産だからあげる」
ギャルのイラストの描かれたパッケージに「ヤラハタ」を迎えた橋本学生20さいが食いつく。

そのとき!

――エクスプロージョン。
「警務隊24時」
状態で次から次へと「テロ(ネタ)の脅威」に苛まされるアホ支群であった。
(つづく)
本状況前から警務隊員の任務は始まっている。宿営地(キャンプエリア)での防火指導、群長視察時の警備、車両の誘導、規律の維持――と、宿営地外のマーケットへの巡察に向かう警務隊員が出動前の点検を行う。
「警務」の存在感はバツグン。
他国参加者の国防経験者からも「け、けいむ!」と反応(←ドン引き)される存在感は、この存在感だけでも内外への抑止効果抜群。その存在感が生む緊張感が事故を未然に防止するのだ。
・防火指導
火のそばに引火物がないか?燃料携行缶には油種の表示がしっかりなされているか?警務隊員のスルドイ視線が飛ぶ。
・飲酒規律の維持
宿営間、精強な部隊の源である「団結」をさらに強いものとするためにときに酒は「武器」として使われる。しかし、酒は薬にも毒にもなる存在だ。毒(事件事故)になる前のチェックこそが重要なのだ。
宵の帳がおりて各所で団結会(飲み会)がはじまり、歓声がキャンプMOTOSUに響くなか、飲酒規律の維持のため警務隊員の声かけが行われる。
「酒は飲んでも飲まれるな」
と、指導を受ける橋本学生。しかし、「それでも飲まれてしまうのが酒」である。橋本学生20さいと一ヶ月。酒は野郎を「いざネクストステージへ」。先輩たちの忠告も聞かずに暴飲。(※ 詳細は後程)
そして、夜も深まりアホ支群の団結会には多くの他国参加者も訪れる。そんななか不審物が見つかる。
「リード線の飛び出した不審物」発見の報に非常呼集のかかった警務隊員は「戦ジャー」姿で駆けつける。そしてなんと運の悪いことにHQ管理区域とアホ支群管理区域の境界線の3cmアホ支群管理区域側に不審物が置かれていたことから、「バクトリ」も警務班が担当することに。
「不発弾処理の教育さえ受けてないんすけど」
虎の子の大盾片手ににじり寄り、
「ここは赤でしょ」「いや、こんなときこそ青が罠で、きっと赤でしょ」「じゃ、白で」
と、緊張感のある不審物対処がつづく。
と、そのとき現地民の売り子が怪しい土産物を売りにアホ支群管理区域に。
「これお土産だからあげる」
ギャルのイラストの描かれたパッケージに「ヤラハタ」を迎えた橋本学生20さいが食いつく。
そのとき!
――エクスプロージョン。
「警務隊24時」
状態で次から次へと「テロ(ネタ)の脅威」に苛まされるアホ支群であった。
(つづく)