2012年10月16日
HR2012団結会
アホ支群の行動計画のなかでもっとも頭を悩まされたもの――それが、「団結会」の実施計画。そのなかでも「芋煮」の調理要領の策定だった。
まさかの「自衛隊参加者32名」のHQからの報(!)。群本経由で参加者に団結会参加の旨を問い合わせるも、ほとんどの参加者が、
「参加を熱烈に希望」
との回答。では詳細な参加人員は?配食は何人?計画の見積もりを出そうにも、
「アホ支群参加者25人とプラスアルファ」
??
通称「貧乏小隊」の異名をとる我が小隊が母体となっているアホ支群本部。
野外炊事用の機材などカセットコンロと大なべ程度しかない。しかし、「機材がない」からといって、熱烈に参加を希望する者たちの参加を断るわけにもいかず、「機材の不調」でマズイものを出すわけにはいかない。つまり、計画=作戦の実施において失敗は許されない。

(「山形の芋煮会」 黒木衛著 山形市観光協会発行 明治36年頃馬見ヶ崎川原にて撮影)
無い知恵絞って出した結果が、団結会のメインディッシュであった「芋煮」。この芋煮を本場山形県人は「芋煮会」と称し野外の河原で雨が降ろうと、槍が降ろうとひたすら煮て、ひたすら食す。このスタイルは明治の昔から平成のいままで変わらず続いており、21世紀の山形県のコンビニでは「芋煮会」用の薪が平然と売られている事実に突き当たったのだ。

(※参考画像1 山形県の芋煮会の多くは石で作ったカマドで薪で煮炊きを行う)

(※参考画像2 山形県の芋煮会で使う薪はコンビニで売られており「薪が一番効率が良く経済的」との経験上の証左か?)
「野外で適当な石で作ったカマドで大なべを煮炊きするスタイル」――調理方法は決定。
しかし、薪を買うにもゼニがかかるし、輸送用の車輛の手配も必要だ。
本部用天幕、水、携行糧食、電池等の補給品――「アホ支群」という小さなユニットであっても本部業務は金がかかる。結局、アホ支群参加者で製材所を訪ね譲ってもらった廃材を燃料に、バイク、車いじりが趣味の参加者からガレージに転がっていたオイル缶を持参頂き、そのドテッパラに穴をあけた簡易カマドで鍋を煮るというスタイルで実施。
山形県天童市出身。青春時代を三自衛隊のなかでもっとも「食にうるさい」海上自衛隊に奉職した糧食(給養)班長が指揮を執り芋煮を作る。
「宮城の芋煮ですか?あれはトン汁です。庄内の芋煮?あれは芋煮じゃないですね」

と、いって憚らない海自バリに「伝統墨守、唯我独尊」な糧食班長は妥協を知らぬ。小隊の「茶坊主」橋本学生20さいを指揮して芋煮を煮る。

糧食班の増強に第4係長も「戦ジャー」姿で参上。しかし、鍋の番をする上でも「身だしなみ」は重要だ。

バキバキにプレスされた戦闘服に、まさに空色という表現の正しい「安心と信頼の国産」アシックス製。それもオシャレポイント高の名前の刺繍された「戦ジャー的に最強」(←まかり間違っても街中は歩けない)なジャージ。防暑帽のツバの曲りを1小隊長に直してもらい、芋煮の鍋を監視する。

紆余曲折を経て、芋煮は完成。無事団結会は実施され「同じ釜のメシを喰らう」という目的は達せられたのであった。

「自衛隊の芋煮がうまいらしい」
と、うわさを聞きつけた他国参加者もひっきりなしにやってきては舌鼓をうつ芋煮は秀逸。この場ではひどく冷え込む富士山麓の気候もその味を引き立たせるスパイスに。

こうして「団結会を成功させる」というアホ支群業務隊の最大の任務は無事達成された――が、実はまだ本状況は始まってもいないのだった。
まさかの「自衛隊参加者32名」のHQからの報(!)。群本経由で参加者に団結会参加の旨を問い合わせるも、ほとんどの参加者が、
「参加を熱烈に希望」
との回答。では詳細な参加人員は?配食は何人?計画の見積もりを出そうにも、
「アホ支群参加者25人とプラスアルファ」
??
通称「貧乏小隊」の異名をとる我が小隊が母体となっているアホ支群本部。
野外炊事用の機材などカセットコンロと大なべ程度しかない。しかし、「機材がない」からといって、熱烈に参加を希望する者たちの参加を断るわけにもいかず、「機材の不調」でマズイものを出すわけにはいかない。つまり、計画=作戦の実施において失敗は許されない。

(「山形の芋煮会」 黒木衛著 山形市観光協会発行 明治36年頃馬見ヶ崎川原にて撮影)
無い知恵絞って出した結果が、団結会のメインディッシュであった「芋煮」。この芋煮を本場山形県人は「芋煮会」と称し野外の河原で雨が降ろうと、槍が降ろうとひたすら煮て、ひたすら食す。このスタイルは明治の昔から平成のいままで変わらず続いており、21世紀の山形県のコンビニでは「芋煮会」用の薪が平然と売られている事実に突き当たったのだ。

(※参考画像1 山形県の芋煮会の多くは石で作ったカマドで薪で煮炊きを行う)

(※参考画像2 山形県の芋煮会で使う薪はコンビニで売られており「薪が一番効率が良く経済的」との経験上の証左か?)
「野外で適当な石で作ったカマドで大なべを煮炊きするスタイル」――調理方法は決定。
しかし、薪を買うにもゼニがかかるし、輸送用の車輛の手配も必要だ。
本部用天幕、水、携行糧食、電池等の補給品――「アホ支群」という小さなユニットであっても本部業務は金がかかる。結局、アホ支群参加者で製材所を訪ね譲ってもらった廃材を燃料に、バイク、車いじりが趣味の参加者からガレージに転がっていたオイル缶を持参頂き、そのドテッパラに穴をあけた簡易カマドで鍋を煮るというスタイルで実施。
山形県天童市出身。青春時代を三自衛隊のなかでもっとも「食にうるさい」海上自衛隊に奉職した糧食(給養)班長が指揮を執り芋煮を作る。
「宮城の芋煮ですか?あれはトン汁です。庄内の芋煮?あれは芋煮じゃないですね」
と、いって憚らない海自バリに「伝統墨守、唯我独尊」な糧食班長は妥協を知らぬ。小隊の「茶坊主」橋本学生20さいを指揮して芋煮を煮る。
糧食班の増強に第4係長も「戦ジャー」姿で参上。しかし、鍋の番をする上でも「身だしなみ」は重要だ。
バキバキにプレスされた戦闘服に、まさに空色という表現の正しい「安心と信頼の国産」アシックス製。それもオシャレポイント高の名前の刺繍された「戦ジャー的に最強」(←まかり間違っても街中は歩けない)なジャージ。防暑帽のツバの曲りを1小隊長に直してもらい、芋煮の鍋を監視する。
紆余曲折を経て、芋煮は完成。無事団結会は実施され「同じ釜のメシを喰らう」という目的は達せられたのであった。
「自衛隊の芋煮がうまいらしい」
と、うわさを聞きつけた他国参加者もひっきりなしにやってきては舌鼓をうつ芋煮は秀逸。この場ではひどく冷え込む富士山麓の気候もその味を引き立たせるスパイスに。
こうして「団結会を成功させる」というアホ支群業務隊の最大の任務は無事達成された――が、実はまだ本状況は始まってもいないのだった。
Posted by アホ支群本部 at 03:59│Comments(2)
│報告
この記事へのコメント
お疲れさまです。今回は、ある意味で良い経験をさせて頂きました。次回はシンプルにキノコ鍋(うどん入り)にしようと思います。秋限定で。
Posted by 戦う糧食班長 at 2012年10月16日 10:40
「芋煮」は我が隊の伝統にしちゃっていいんでわないか?というほど、ヒットでしたね。
近々、またやりましょう!
近々、またやりましょう!
Posted by アホガン復興支援群本部
at 2012年10月21日 22:57
