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「HEART ROCK」におけるJ隊ユニットの各種連絡/調整業務を担当します。
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Posted by ミリタリーブログ at

2013年09月26日

HR2013 状況終了

1夜2日にわたるHR2013ではアホ支群はHRの後方支援部隊としてHQより下されたすべての任務を完遂すると同時に、現地人に対する民生支援、部外協力のすべても完遂。一名の負傷者を出すこともなく、一発の銃弾を撃つこともなく派遣を終えることが出来たのは、アホ支群隷下部隊で参加された各位の使命感と、進んで統制下に入る「気持ちの余裕」。そして、団結の輪に自分から飛び込んでゆくる気概があったからであろうと思います。

そして「民生支援リエナクト」で交流させて頂いた現地人ユニットの皆さん。毎度、アホ支群を翻弄してくれるゲリラ参加者の皆さん。我々の活動に深みを持たせてくれる「文民ユニット」、「報道ユニット」の皆さん――と、多くの参加者の協力があったからこその成功と確信しています。



以下、余談であり、私見です。

「華の一線部隊」

がハートロックというイベントの中心であり、主役であることに疑いの余地はない。

HQから与えられているアホ支群への命題は「後方支援」という年に一度の「お祭り」のなかで、もっとも地味かつ裏方的なものでした。

昨年まで「後方支援」の解釈は状況中の連合国軍部隊に対する弾薬輸送が中心でしたが、今回からは全参加者の負担軽減と熱中症防止を目的に実施した「給水任務」と同時に「民生支援」という名目を用いて現地人(ゲリラ参加者)に対する給水任務も同時進行で実施しました。これらは新たな任務付与であり、計画段階で多くの人員と車輛を割くこととなり、この新しい任務付与に際して参加者には多くの負担をかけてしまいましたが、参加各位の協力によりこちらも無事に完了することが出来ました。

自画自賛ともなりますが、

「日本人の日本人によるリエナクト」

そのような観点からどのようなことが出来るのであろうか?と、ひたすら考えてきたアホ支群本部でしたが、今回のハートロックでは「民生支援」という、ある種、紛争のかげで忘れられがちな任務を再現することが出来たのは、「日本のリエナクト」のなかで、ひとつのマイルストーンになるのと同時に新たなベクトルが生まれたのではないかと考えています。

そして、これらの状況を現出できたことは、ひとえに参加ユニットの枠を超えて交流させて頂いた皆さんのおかげであり、さまざまなユニットの情熱が編み出したベクトルなのではないかと思います。


また準備、撤収を含め「3夜4日」の活動となった本部要員はじめ、車両の貸し出しを頂いた「社団法人 日本ミリタリービークル協会」(http://nmva.jp/)の皆さま。HRに参加せずとも物心両面でご協力を頂いた関係各位。さまざまな支援を頂いた参加者の皆さんにあつく御礼申し上げます。


「後支には後支なりのプライドがある」


以上をモットーに第4次アホガン復興支援群は解散しても、今後もHRをはじめ各地にアホ支群の派遣はつづきます。























HRに参加されたすべての人たちへ。

またHRの場をはじめ、各地でお会いできる日がやってくることを心より楽しみにしております。

まだお会いしたことのない人々へ。

我々、アホ支群ではともに「アホになって」遊べる新たな仲間を探しています。アホ支群本部は準備室に戻りますが、いつでもお便りお待ちしております。



アホガン復興支援群本部  

Posted by アホ支群本部 at 01:36Comments(1)報告

2012年10月27日

AAR

今次のHRでは例年通りの「運び屋稼業」(補給任務)だけかと思えば状況開始早々HQより、

「CP周辺地域を警戒警備せよ」

との命令が発出。

「?」

CP=コマンドポストは連合軍の指揮命令系統の最上位に存在する指揮所であり、もっとも攻撃を受けやすい対象のひとつだ。

大前提としてCP周辺を固める警備部隊が配置され、安全が確保されているからこそ、指揮所は活動できるのであって、HR状況中のすべての補給活動をつかさどるアホ支群は補給活動を円滑に進めることが出来る。そして、CP地域の警戒任務は前日のHQ会議でも指示されていない任務だった。

アホ支群に実働部隊として3個小隊があったとしても、広大な本栖会場全域に展開するすべての連合軍部隊に各隊同時進行のひっきりなしの弾薬補給を行い、さらには補給路の警戒警備と、CP警備の要員を捻出するにも絶対的な頭数が足りない。さらにはHQより許可されていた当初の交戦規定は、

「自衛戦闘のみ」

つまり、眼前に脅威が存在したとしても、確実に「我」に対する発砲を現認してはじめて、「必要最小限度の武器使用が出来る」というものであって、重要拠点の警備戦力としては行動上制限が多い。そして、運用上の概念に「統合と共同」があるが、運営側の編制上、「J隊部隊はHQ(本部)直轄運用」と位置付けられているため「それぞれの指揮命令系統に則って共同する」共同作戦ではなく、HRでは参加する各国ユニットを実質的な統合部隊として運用しており、この「HQ命令」となればしょうがない。



※ CP外周で警戒配置につく警備2小隊



※ CP外周をパトロールする群本部車両

部隊運用はひっ迫していたが結果的に補給任務を完了し、命令解除された小隊をローテーションでCP警備につかせ、次の部隊が帰来したら直ちに交代、小休止――という部隊運用でやりくりすることとなる。



※ CP周辺地域で情報収集を行う情報小隊

――その間、警務班を中心に不審者の拘束を行い、米軍部隊から引き渡された捕虜の後送、爆発物処理を行い、さらには接近する武装集団に警告を行うも、当然、武装勢力側も「最大の攻略目標」であるCPにさらなる接近を図る。そんななか時限発火装置によるIEDがCP横で爆発したためか、HQ命令もなし崩し的に拡大(←泥沼化)されることとなった。

「接近する不審者の武装が確認された場合は発砲を許可」

CPに度々接近を図る武装勢力と、各方面で脅威度が上がり、正面戦闘にかかりっきりでCP周辺に展開可能な連合軍部隊がいなかったのか、連合軍部隊の対処能力が不足していたのか、まさかのJ隊部隊に「攻撃的任務」が付与されることとなったのだった。





※ 連続テロ(ネタ)攻撃でついにHQ命令でJ隊の交戦規定が改訂される

その直後に発出されたHQ命令にアホ支群本部一同、仰天することとなる。

「ゲリラの急襲を受け壊滅した米陸軍部隊のFOBに速やかに前進し拠点(FOB)を確保せよ」


「!?」


どうやら米陸軍の配置されていた「北FOB」がゲリラの攻撃で陥落。多数の死傷者を出し、陥落した模様。



※ FOBに向け前進準備中の警備1小隊

補足命令として「アホ支群総力をもってFOBを確保」「脅威は排除」――どえらいことになった。と、直ちに本部より各部隊長へ無線が飛ぶ。ただちに全部隊をCP地区に戻し、補給、再編成を行い、群長を乗せた小型トラックと共に北FOBに向け前進を開始。

「HQ命令!アホ支群は速やかに北FOBへ向け前進。北FOBを確保せよ!」

と、「ナンバー小隊」を先頭に北FOBに向かうも、FOBに上がる坂道で射撃を受け、負傷者発生!

確認すると、発砲したのは英軍特殊部隊で、HQから出された命令が錯綜していたのか、英軍特殊部隊も北FOBを目指しており一足先に到着。アホ支群を武装勢力?と誤認、誤射したのだった。負傷者を後送し、北FOBに進入する。米陸軍部隊に攻撃を行ったゲリラ部隊はすでに退散しており、HQへ北FOB確保の報告を行い、じ後の行動について問い合わせると、回答もとい命令は、

「FOBに展開中の部隊をCPに戻し、部隊交代。現地域を確保。周辺地域に逃走した武装勢力を捕捉し攻撃せよ」

まさかの「撃滅掃討」(!)のHQ命令

北FOBに拠点が変わったアホ支群は部隊主力を残し、周辺地域の索敵に斥候を出すも、痕跡がない。

ひとまず攻撃するにも、敵を発見、捕捉しなければどうにもならない。

ナンバー小隊2個、情報小隊1個をそれぞれ指定された地点へと送り、展開後、反時計まわりで索敵を実施したところ、CPの南西300mの丘に敵部隊を発見。群本部も小型で追及。我に対する発砲を確認したため、警備1小隊が応戦。他地区の索敵に出ていた部隊も急行するなか、HQ命令で連合国軍も到着。アホ支群は東側斜面より攻撃を敢行。連合国部隊と協同して丘の上まで武装勢力を追い詰めることに成功するも、突撃発起の一歩手前で状況終了――と、「想定海外派遣」で「まさかの撃滅掃討」という、「まさかのパラレルワールド」が現出したのであった。


しかし、当初から「補給任務」を主要な任務として想定していたため、最大の任務である補給任務と、その他任務に二正面で対応するためには装備も人員も足りず、さまざまな教訓を残したHR3rdでもあった。

今次派遣を教訓にこの「二正面作戦」を十二分に実施するには、

小型トラックの増強 → 補給任務に抽出な車両の増強。3台程度。
編成は3単位 → 警備小隊を3個小隊編成で運用。現勢ではフル回転。
機関銃の増強 → 警備火力の不足。各分隊1丁での運用
本部機能の強化 → 幕僚、通信員の増強
通信機能の強化 → 無線機の増強

以上の改善が必要と感じられた。

そして運用については大方針はHQが策定することとなる。その大枠のなかで各部隊のSOPを設定することとなるが、「補給および後方支援」と「補給活動及び戦闘行動」では、当然、SOPも異なってくる。

HQはじめ、関係機関との事前調整の重要性を痛感させられた状況であった。


「戦場の運び屋稼業」とは、まことに奥深きものであると同時に、コストのかかるものである。  

Posted by アホ支群本部 at 02:13Comments(0)報告

2012年10月23日

HRから一週間

HR状況終了から一週間。改めてHRを振り返り、アホ支群に参加された部隊、個人の各位に最大限の御礼を申し上げます。

今次派遣ではアホ支群はHQからの各部隊に対する補給命令のすべてを完遂。

初顔合わせの者同士であってもあれだけの団結を持って、積極果敢な行動を貫徹することが出来たのは、一重に参加各位の熱意と情熱の賜物であったであろうと考えます。

警備第1小隊長に上番された突撃走(CSR)小隊長の面倒見のよさ、警備第2小隊長に上番された座普連(ZIR)小隊長のなんでも吸収してやろうとするその姿勢。それを支えた普2会のベテランたちの知識と経験。情報小隊長の類稀なる行動力とカリスマ性と、758中隊の熱意と創造力。そして、「群長」に上番して頂いた菊池群長と大和魂保存会のいぶし銀な存在感。そして、アホ支群の無茶ブリに付いて来て頂けたやたらキャラの濃い個人参加者各位――それぞれルーツも異なるチーム同士がそれぞれの文化を融合してひとつの「集団」としての「アホ支群」は存在しえることが出来た。

そして、日頃より交流させて頂き、ご指導を賜っている米陸軍統括。そして、物心両面でいつも支援して頂いている東亜総警の増強遊撃班の各員。J隊参加者だけではなく、他国参加者の多くから頂く声援と、イジりによってアホ支群の存在感は生まれたのだろうと思います。重ねて関係各位に御礼申し上げます。


当初、HQより自衛隊参加者の取りまとめを打診され、その際のHQからの要望事項は、

「補給任務を円滑に進めるためにも20名のJ隊参加者は欲しい」

というものでした。

HRという大舞台の黒子として「J隊」は必要とされているのであって、「戦争ごっこ」であるのに、戦闘任務は付与されない。当然、特殊部隊をはじめとした「アメちゃん」のような見せ場はない――という、ある種の忍耐と、補給任務のために広大な本栖会場を縦横無尽に駆け回る体力が要求されるユニットであり、「週末ヒーロー」を目指そうとするヒロイズムの強い人間にとって、「弾があるなんて当たり前」と、ロクに感謝されるわけでもない「ただの運び屋」に徹することは苦痛でしょう。

「いったい、そんなユニットに何人が集まるか?」

という危惧も、ぞくぞくと当ブログ経由で集まる「申し込み完了」の報告。HQからHR直前に渡されたリストには、HQの要望をはるかに超える人員32名の文字。結果的に総員が富士山麓に集結。進んである種の逆境を楽しんでやろうとするJ隊野郎の心意気を見た気がしました。

たったの二日間であっても、そんな皆さんとのご縁を頂き、ともに濃密な時間を過ごせたことを自分は誇りに思う次第です。


そして、参加各員からも要望の出ていた「J隊野郎の祭典」について、せっかく頂いた皆さんとのご縁を紡がぬ手はないと考え始めている昨今です。当方に出来ることも限られますが、計画が本格始動した際には関係各位に再度、ご相談させて頂くこともあろうかと思いますが、その節はよろしくお願いいたします。また皆さんとお会いできる機会を心より楽しみにしております。

以下、当日のスナップ。



補給任務を終え、CPに戻る警備2小隊。



一堂に会したアホ支群の小火器。部隊ごとに銃番の表記が異なる。



第一線で視察する4係長。



ひっきりなしに繰り返される補給任務で、CP到着、ただちに再出動の準備を行う警備1小隊。後方は偵察連絡、補給品輸送にと大活躍した73式小型トラック(旧型)。今次の活躍で今後、新型3台の増備が決定。



アホ支群の耳目となる情報小隊。作戦行動について群本部と打ち合わせを終え、再び出動。



警護のPMCと打ち合わせる警備1小隊小隊陸曹。



負傷した警務隊員を救助するパラメディック。



状況終了時の警備2小隊。2小隊長を「普2会」のベテランが囲む。



装具を解き一息つく警備2小隊と、大休止時も周辺を警戒する警務隊員。



状況が終了し、本属同士の歓談。


※ 当方、本部業務に追われほとんど撮影できていないのが現状です。参加各員からも「記念の写真が欲しい」という声は大きく、HR参加者でアホ支群の写真をお持ちの方は、ぜひともご提供いただければと考えています。ご提供頂ける場合、お手数ではありますが「オーナーよりメッセージ」よりご連絡頂けますと幸いです。


突撃走小隊本部運用係  

Posted by アホ支群本部 at 08:39Comments(0)報告

2012年10月20日

警務のオシゴト 「警務隊24時」 その4

「カリスマ」の右腕「カツ」を拘束した束の間、本部要員より「CP外周を巡察中、迷子になっていたANP(アフガン警察)職員を収容。これより本部に移送」する旨、連絡が入る。



しかし、やってきたのは昨夜、アホ支群宿営地で発砲騒ぎを起こし、その後、小型トラックを奪取し逃走した「カリスマ」だった(!)





カリスマは周到に用意したANPの制服を着込み、連合軍部隊の目を欺き、やすやすとCP地域に侵入!カツの拘束時のどさくさで本部に弾薬箱に入れた仕掛け爆弾を設置していたのだった。爆発物は点火不良で不発に終わるも、テロ(ネタ)攻撃の波状攻撃でアホ支群と連合国軍部隊を確実に疲弊させてゆくのだった。

しかし、過去のハートロックにせよ、東葛署員連続殺傷事件の発生した「北の国から2011」にせよ、カリスマは身にまとう衣装ひとつで「ヨルダンから来た武器商人」「民族解放戦線風のゲリラ」「偽ANP」――と、雰囲気を一変させるため発見が困難だ。「敵対勢力」側ではあるが、「カリスマの名は伊達じゃない」と、派遣隊員間でも噂になる男だった。


同時に、「乳母車爆発事件」では、乳母車の爆発炎上直後にテロ(ネタ)容疑者を確保。



おっとり刀でやってきたANP(アフガン警察?)が、CP外周地区は自分たちの管轄であると捜査権を主張し、捜査に介入。実際、拘束場所がチェックポイントの数メートル外側であったため、警務班がANP部隊に容疑者の身柄を引き渡したところ、手荒い取り調べが始まる。









容疑者を拘束するために跪かせたか――と思いきや、警務班の制止を振り切りけん銃を発砲(!)



拳銃を発砲した後に容疑者の身体検査(?)を実施し、証拠品を押収(ポッポ)する。







ちょっと手続き上、順番が異なるが、彼の国の「常識」は我々の常識をはるかに超えた位置にあるのだった。



げにおとろしきはアホガン国である。

  

Posted by アホ支群本部 at 11:47Comments(2)報告

2012年10月20日

警務のオシゴト 「警務隊24時」 その3

ハートロックの状況が開始されHQより、

「J隊部隊はドカン山周辺に設置されたCPを拠点として補給活動を実施せよ」

とのHQ命令を受け、アホ支群はCP地域へ展開。

群本部はCPを拠点とし本部を開設。情報小隊は周辺地域の情報収集を開始。警備中隊は各小隊ごとにただちに各部隊への補給活動を開始。直後、HQより補足命令として、

「J隊部隊はCP周辺地域を警戒せよ」

との命令が下達される。

連合軍部隊は軒並み前線へ向かい、警備戦力の不足するCP周辺地域の警戒任務を付与され、アホ支群は補給活動と、CP地区の警備という2つの大きな任務を付与されたのだった。



(※ 本部車両上で指揮を執る菊池群長)

しかし、隷下部隊は各方面へ補給に向かい、群本部は一線部隊への指揮を執り、戦力が不足。CP地区の実質的な警備の中心となったのが後方部隊であるはずの警務班だった。

ゲリラ側からすればCPは連合国軍の中枢であり、最大の攻撃目標となっていることは自明で、挙動不審な現地人、あからさまに武装した集団が遠巻きに様子を伺うなど不穏な空気に包まれていた。しかし、HQより「自衛戦闘のみ」許可されているアホ支群にとって、交戦の要件は満たさないため、こちらから脅威を排除することは出来ない。また、重要補給路上の要所に潜伏する情報小隊からも武装勢力の不穏な動きが群本部に逐一報告が上がってくる。

そんななか、CP地区東側のチェックポイントで「赤ん坊を連れた現地住人が保護を求めている」という通報が本部に入電。

警務班が急行すると、乳母車に乗せられた子供?と、母親と思しき女性?および同行者二名が保護を求めている。先に現地入りしていたISAF部隊から引き継ぎを受け、警務隊員が身体検査を実施しようとしたところ、突如、乳母車が爆発!







連続した破裂音が聞こえた後、その火が引火し乳母車が炎上!派遣警務班からの、

「至急!至急!乳母車が爆発炎上!ガチ火災。繰り返すガチ火災!至急応援求む!!」

との至急報で本業が「ファイヤーマン」の群本部4係長が臨場。受傷防止のため2係長がメガホンで状況報告をしつつ規制線を張り、小型トラックに積載していた補給用の飲料水にて消火活動を実施。





火災が収まった後、勇敢な警務班はただちに実況見分――ガチの爆発物の無力化を敢行。



(※ 紙袋の内部にはリード線を確認)



(※ 保護を求めていた男の遺留品である自動小銃。周辺の検索で弾倉2本を発見、押収)



(※ 燃えたカバン内には多数の爆竹の燃えカスを確認)

ひとまず鎮火が確認されたため、延焼の危険性の低い溶岩上に移動を試みる。



爆発物はカバン内部に入れられた大量の爆竹を電気信号によって発火させる装置を持っており、その手口から昨夜アホ支群宿営地に仕掛けられた爆発物と構造が酷似しており、同一のテロ(ネタ)容疑者による犯行と推察された――と、実況見分を終え、CPからの指示で無力化した証拠品を押収。CPへ引き渡したところ、再度、乳母車が爆発炎上!



(※ 今考えればこのテロ攻撃でCPは壊滅。想定上の完全な敗北である)

爆発時、乳母車を搬送していた警務班3名が負傷(※想定上)。ただちにPJに救出され後送されたため大事には至らなかったが、アホガン派遣史上初の「部隊全滅」となってしまったのだった。


その後も、CP地区には「J隊への手紙を預かってきた」という現地人が面会を希望。



慎重に内部をあらためたところ、なかには暗号化された脅迫文――J隊のシンボルである「桜」。「ちるさくら」。つまり、「J隊は敗れる」との内容の脅迫文と実包が。

手紙を持ってきた人物を照会したところ、身分を偽変しているが、昨夜のアホ支群宿営地で発砲事件を起こした手配中の「カリスマ」の右腕「カツ」であることが判明!





警務隊員がただちに拘束しようとしたところ隠し持っていた小型けん銃を発砲!



ついに警務隊員は「最後の手段」であるけん銃を抜く事態に発展。



手配中の「カツ」の発砲で本部要員が負傷。制圧劇の後、拘束に成功するも、CP地区の脅威度は急上昇してゆくのだった。

(つづく)



  

Posted by アホ支群本部 at 10:57Comments(0)報告

2012年10月20日

橋本学生20さいの冒険

ハートロック初日。宵の帳がおりて各所で団結会(飲み会)のコールと、雄叫びが聞こえ、辺りは「お祭り」の祝祭的空間と化す。

アホ支群宿営地も全国から集まったJ隊野郎同士がアツイ親睦を深め、他国参加者からの表敬訪問を受け、大いに盛り上がっていた。





精強な部隊の源である「団結」。この団結を涵養するために深夜「武器」として使用されるのが酒である。





費用対効果が高く、武器として使用される酒類のなかでもその主力兵器として使用される「焼酎」。このボトルがものの数分でバンバン空いていく様は壮観である。



おなじ「桜商事」で青春を過ごした者同士、世代も支店も違えど、思い出話に花が咲く。







伝説の酒豪の集まる米陸軍チームが表敬訪問。





気合いの入ったアニキたちの気迫漲るコールと、根性の入った飲みっぷりに感化された橋本学生が、

「自分にも飲ませてください!」

と、志願。焼酎のボトルに手を伸ばす。






「いざネクストステージへ」






――コールの大合唱以前から、生意気にも「自分もビール貰っていいっすか?」「もう一本いいっすか?」「もう一杯」――と、地味に飲み続けていた橋本学生。焼酎の一気飲みで突如、ナニカが降臨したのか戦時中出征した爺さんがどうしたこうした、「中国なんて~」「日本人は~」と、発言も穏やかじゃない。

と思えば、つい先日、「ヤラハタ」を迎えた橋本学生。

「自分ってなんでモテないんですかね?どう思います!?」(←見たままそのままだろ)と、女性参加者に絡み、挙句の果てにいつ持ち出したのか、小銃片手に青春のリビドーを喚き散らす橋本学生。



「青春」とはときに醜悪なものである。

そして、いくら「おもちゃ」とはいえ小銃は「小銃」なのだ。いついかなるときも実銃として扱い、最大限の敬意を払い、細心の注意を持って接しなければならない。

安全区域で弾倉を装てんする、安全装置を外すなど言語道断。小銃を「もてあそぶ」など、正気の沙汰ではない。

先輩たちの忠告も聞かずに暴走を続ける橋本。もはやこうなれば実力行使(お仕置き)しかない。





※ 捕獲されし橋本学生20さい。

寒風吹きすさぶキャンプMOTOSUに国防経験者の号令が響く!

「腕立て伏せの姿勢をとれ!!」



「!!!」



国防経験者2名の指導のもと、絶賛「根性注入」される橋本学生20さい。



「ケツが高いぞ!気合いを入れろ!!」「おまえの反省はその程度か!?」



と、「シンキョースタイル」で根性を入れられた橋本学生。しかし、国防経験者の優しさか、「腕立て伏せをさせる」のではなく、ともに腕立てをするさまは愛に満ちた「正しきお仕置き」の姿である。

「いざネクストステージ」をのぞき、一皮むけたかと思えば、



瞬間、このザマである。

「鉄拳サイト―」の異名を誇る糧食班長に説教を頂戴する橋本学生20さい。



お説教中もこの表情である。




――このマイペースぶりはとんだ大物か、ホンモノの「ヌケ作」のどちらか?どうにも後者の可能性が濃厚だ。

この後、橋本学生20さいは「連続マーライオン状態」に陥り、介抱のため、多くの人出がとられ、先任らの安眠を妨害。さらに就寝後、不寝番が点検するも入っているはずの寝袋の中にいない!

すわ酔っぱらったまま徘徊か?

と、ライト片手に宿営地を探すもどこにもいない。再度、天幕内を探すと空っぽの寝袋が小刻みに動いている。寝袋を引っぺがすと、そこにはめくれまくったTシャツ、ずり落ちたパンツ姿の橋本学生20さいが赤ん坊の如く縮こまって、脱ぎ散らかした被服のスキマに挟まり寒さに震えている。

「貴様、どこまで手間かけるんだ?」

と、軽く殺意を感じつつも、翌朝の本状況で熱発で脱落されて部隊行動に影響が出ることこそ大問題だ。

服を着ろ、寝袋に入れ――と、指導するも、

「服着れません。寝袋の入り方わかりません。ケツが痛いです」

と、のたまう橋本学生20さいを手取り足取り寝袋にブチ込み、夜が明けた。


翌朝――。

「昨日は飲み過ぎてなにも覚えてないんですよね~」

部隊員一同、いわく「おゆとり様」に殺意を覚えた瞬間であった。


しかし、橋本学生20さいを暴走させた酒。気合いの入った飲みっぷりのアニキたちも皆、生まれながらにアニキであったわけではない。大なり小なり酒で失敗をしながら立派な「アニキ」となっていったのである。

ある者は「イットペ時代」にヤマ(演習)で行われていたガチンコの団結会でしこたま飲まされ、そのまま側溝にドボン。中隊総出の捜索でずぶ濡れの凍死寸前で発見され、またあるアニキ達は初期ハートロックでしこたま飲み過ぎ、そのままMIA(行方不明)で翌日の本番前にKIA。

皆、数多の「オイタ」を経験して「アニキ」=「大人」になっていったのである。

「酒は飲んでも飲まれるな」

わかっちゃいるけど、むつかしい。

こうして橋本学生20さいはまたひとつ大人の階段を上ったのであった。




そしてこのとき、橋本学生の「ヤラハタ」=「妖精化」を阻止するため、かねてから構想されていた作戦が静かに再始動したのであった。

優しい兄貴たちは自分たちの稼ぎのなかから橋本学生の為にカネを積み立て、大阪飛田新地の通称「妖怪通り」をはじめ、横須賀安浦「ババアゾーン」、新潟「あげまん慶子」(!)など各地に存在する、老練超絶テクニシャンの揃う「性のラビリンス」に橋本学生を連行。じ後、「夜間戦闘射撃訓練」を実施。二次元に傾倒しつつある橋本学生を「こちら側」に連れ戻し、

「人は見た目ではなく中身(←本質)」

ということを身体にわからせる――という愛にあふれた作戦だ。



以下、業務連絡。

「夜間戦闘射撃訓練実施計画」

日時 平成24年年末 (忘年会後段が適当か)
地域 未定 (候補として大阪飛田新地、横須賀安浦、千葉栄町、「あげまん慶子」)
目的 夜間戦闘射撃について演練し、その要領を習得させる。
課目 夜間戦闘射撃
時間 15~30m
立案の基礎 継続的な射撃予習は終了している。的確な状況判断、決心については演練を要す。
装備 支援車両小型2両。(護送用1両、阻止車1両)
資材 現金10000円程度

(編成) 

指導部 各隊指揮官、先任
実施部隊 橋本学生20さい
支援部隊 (支援) 車輛2両 人員8名

(実施の概要)

捕獲 → 命令下達 → 移送 → 目標と遭遇 → 講評 


以上。 


橋本学生20さいに幸あれ。  

Posted by アホ支群本部 at 03:24Comments(0)報告

2012年10月16日

警務のオシゴト 「警務隊24時」 その2 

「ハートロック」も4回目を数え、アメリカからの参加者にも絶賛された武装勢力にはまさに「役者」と呼べる「ネタ番長」と呼べる猛者たちが揃っている。

「基本的に撃てないJ隊」

というネタ的な存在は、彼らネタ番長の格好の「いじり相手」とうつるようで、次から次へと「珍客」がやってくる。そして「珍客」こと不審者の対応となれば第一義的には派遣警務班が対応することになる。



「けっこうかわいいっすねぇ~」

と、ダッチワイフの箱を手にした橋本学生20さいの「DTの妖気」(http://csrpr.militaryblog.jp/e371902.html)が信管を作動させたのか、突如、爆発!

ただちに勇敢な警務隊員によって現場の保全と、現場検証が始まる。



「橋本!それ素手で触ったらあかんやろ!指紋ついてまう!」

「あかん忘れとった!立会官呼ばな!」



伝令が呼びに行った隣接する米軍キャンプの立会官臨場のもと、現場検証が進む。

「写真は一点、一点撮ってや!ちゃんとそこ指さして!」





――と、そこでアホ支群宿営地を訪ねてきた現地人が逃走を図る。勇猛果敢な警務隊員が取り押さえようとするも、振り切り逃走しようとした瞬間――転倒(!)







ついに警務隊員に捕獲された「テロ(ネタ)容疑者」。身体検査がはじまる。

「失礼しますね~。このバックなに入ってるんですか~?ちょっと触りますよぉ?」





財布を開いた隊員。そのときあるものを発見する。

「あ~。この危険物取り扱いの免許だけどね。いついつまでに消防署いって更新しないとダメだから~」

と、「本職」に指導されるテロ(ネタ)容疑者であった――と思えば今度は「発砲騒ぎ」。

突如、宿営地を表敬訪問し、団結会の席で談笑していた現地住民が隠し持っていたけん銃を発砲!やけくその制圧劇のうちになんとか制圧。



小型けん銃1と実包多数を所持。



「コイツ?どっかで見た顔やな?」



――「!!」

そのとき、本部要員は「桜商事本社」から送られてきていた資料を思い出したのだった――。



――「カリスマ!!」



あの「ちばらぎ県警東葛署員殺傷事件」を首謀し、アホガン国に潜伏していると言われていた「カリスマ」が目の前に横たわっている。情報担当幹部はつとめて冷静に身構えていたが、背中に冷たいものが流れるのを瞬間、感じた。





――ということは、カリスマの右腕のカツも入国しているのか!?

情報幹部は派遣準備に忙殺されて資料をチェックしていなかったことに震えた。そして「今次の派遣はとんでもないことになる――!」と、静かに確信し、その拳を強く握りしめたのだった。

(つづく)


  

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2012年10月16日

HR2012団結会

アホ支群の行動計画のなかでもっとも頭を悩まされたもの――それが、「団結会」の実施計画。そのなかでも「芋煮」の調理要領の策定だった。

まさかの「自衛隊参加者32名」のHQからの報(!)。群本経由で参加者に団結会参加の旨を問い合わせるも、ほとんどの参加者が、

「参加を熱烈に希望」

との回答。では詳細な参加人員は?配食は何人?計画の見積もりを出そうにも、

「アホ支群参加者25人とプラスアルファ」

??

通称「貧乏小隊」の異名をとる我が小隊が母体となっているアホ支群本部。

野外炊事用の機材などカセットコンロと大なべ程度しかない。しかし、「機材がない」からといって、熱烈に参加を希望する者たちの参加を断るわけにもいかず、「機材の不調」でマズイものを出すわけにはいかない。つまり、計画=作戦の実施において失敗は許されない。


(「山形の芋煮会」 黒木衛著 山形市観光協会発行 明治36年頃馬見ヶ崎川原にて撮影)

無い知恵絞って出した結果が、団結会のメインディッシュであった「芋煮」。この芋煮を本場山形県人は「芋煮会」と称し野外の河原で雨が降ろうと、槍が降ろうとひたすら煮て、ひたすら食す。このスタイルは明治の昔から平成のいままで変わらず続いており、21世紀の山形県のコンビニでは「芋煮会」用の薪が平然と売られている事実に突き当たったのだ。


(※参考画像1 山形県の芋煮会の多くは石で作ったカマドで薪で煮炊きを行う)


(※参考画像2 山形県の芋煮会で使う薪はコンビニで売られており「薪が一番効率が良く経済的」との経験上の証左か?)

「野外で適当な石で作ったカマドで大なべを煮炊きするスタイル」――調理方法は決定。

しかし、薪を買うにもゼニがかかるし、輸送用の車輛の手配も必要だ。

本部用天幕、水、携行糧食、電池等の補給品――「アホ支群」という小さなユニットであっても本部業務は金がかかる。結局、アホ支群参加者で製材所を訪ね譲ってもらった廃材を燃料に、バイク、車いじりが趣味の参加者からガレージに転がっていたオイル缶を持参頂き、そのドテッパラに穴をあけた簡易カマドで鍋を煮るというスタイルで実施。

山形県天童市出身。青春時代を三自衛隊のなかでもっとも「食にうるさい」海上自衛隊に奉職した糧食(給養)班長が指揮を執り芋煮を作る。

「宮城の芋煮ですか?あれはトン汁です。庄内の芋煮?あれは芋煮じゃないですね」



と、いって憚らない海自バリに「伝統墨守、唯我独尊」な糧食班長は妥協を知らぬ。小隊の「茶坊主」橋本学生20さいを指揮して芋煮を煮る。



糧食班の増強に第4係長も「戦ジャー」姿で参上。しかし、鍋の番をする上でも「身だしなみ」は重要だ。



バキバキにプレスされた戦闘服に、まさに空色という表現の正しい「安心と信頼の国産」アシックス製。それもオシャレポイント高の名前の刺繍された「戦ジャー的に最強」(←まかり間違っても街中は歩けない)なジャージ。防暑帽のツバの曲りを1小隊長に直してもらい、芋煮の鍋を監視する。



紆余曲折を経て、芋煮は完成。無事団結会は実施され「同じ釜のメシを喰らう」という目的は達せられたのであった。



「自衛隊の芋煮がうまいらしい」

と、うわさを聞きつけた他国参加者もひっきりなしにやってきては舌鼓をうつ芋煮は秀逸。この場ではひどく冷え込む富士山麓の気候もその味を引き立たせるスパイスに。



こうして「団結会を成功させる」というアホ支群業務隊の最大の任務は無事達成された――が、実はまだ本状況は始まってもいないのだった。
  

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2012年10月16日

警務のオシゴト 「警務隊24時」 その1

多くの部隊が駐屯するキャンプMOTOSUはマーケットも隣接しており人出が多い。不慮の事件事故に備え警戒につく警務隊員。



本状況前から警務隊員の任務は始まっている。宿営地(キャンプエリア)での防火指導、群長視察時の警備、車両の誘導、規律の維持――と、宿営地外のマーケットへの巡察に向かう警務隊員が出動前の点検を行う。





「警務」の存在感はバツグン。

他国参加者の国防経験者からも「け、けいむ!」と反応(←ドン引き)される存在感は、この存在感だけでも内外への抑止効果抜群。その存在感が生む緊張感が事故を未然に防止するのだ。

・防火指導

火のそばに引火物がないか?燃料携行缶には油種の表示がしっかりなされているか?警務隊員のスルドイ視線が飛ぶ。



・飲酒規律の維持

宿営間、精強な部隊の源である「団結」をさらに強いものとするためにときに酒は「武器」として使われる。しかし、酒は薬にも毒にもなる存在だ。毒(事件事故)になる前のチェックこそが重要なのだ。



宵の帳がおりて各所で団結会(飲み会)がはじまり、歓声がキャンプMOTOSUに響くなか、飲酒規律の維持のため警務隊員の声かけが行われる。

「酒は飲んでも飲まれるな」

と、指導を受ける橋本学生。しかし、「それでも飲まれてしまうのが酒」である。橋本学生20さいと一ヶ月。酒は野郎を「いざネクストステージへ」。先輩たちの忠告も聞かずに暴飲。(※ 詳細は後程)


そして、夜も深まりアホ支群の団結会には多くの他国参加者も訪れる。そんななか不審物が見つかる。



「リード線の飛び出した不審物」発見の報に非常呼集のかかった警務隊員は「戦ジャー」姿で駆けつける。そしてなんと運の悪いことにHQ管理区域とアホ支群管理区域の境界線の3cmアホ支群管理区域側に不審物が置かれていたことから、「バクトリ」も警務班が担当することに。



「不発弾処理の教育さえ受けてないんすけど」

虎の子の大盾片手ににじり寄り、

「ここは赤でしょ」「いや、こんなときこそ青が罠で、きっと赤でしょ」「じゃ、白で」

と、緊張感のある不審物対処がつづく。







と、そのとき現地民の売り子が怪しい土産物を売りにアホ支群管理区域に。

「これお土産だからあげる」

ギャルのイラストの描かれたパッケージに「ヤラハタ」を迎えた橋本学生20さいが食いつく。



そのとき!




――エクスプロージョン。

「警務隊24時」

状態で次から次へと「テロ(ネタ)の脅威」に苛まされるアホ支群であった。

(つづく)







  

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